こんにちは。出雲市にある山岡鍼灸院、院長の古瀬です。「突然、心臓がドキドキして息が苦しくなる」「このまま倒れてしまうのではと強い不安におそわれる」──そんな経験はありませんか。病院で検査を受けても「体に異常はありません」と言われ、それでも発作のような症状が繰り返し起こる。今回は、こうした動悸や息苦しさ・強い不安と、自律神経や「呼吸の浅さ」との関係についてお話しします。
※はじめにお伝えします。強い不安発作が繰り返し起こる場合は「パニック障害」という状態が関わっていることがあり、まずは心療内科や精神科などの医療機関で相談することが大切です。本記事は体の面からの健康情報としてお読みください。
動悸・息苦しさ・強い不安が起こるとき
突然の強い不安とともに、動悸・息苦しさ・胸の苦しさ・吐き気・めまいなどがあらわれることがあります。検査では体の異常が見つからないのに、こうした症状が繰り返されると、「また起こるのではないか」という不安(予期不安)が積み重なり、外出や人混みがこわくなってしまう方もいらっしゃいます。
大切なのは、こうした発作そのもので命にかかわることはないと医学的に考えられている、という点です。とはいえ、その最中はとてもつらいものです。「気のせい」ではなく、体と心の両面が関わっている状態として、落ち着いて向き合っていくことが回復への第一歩になると言われています。
「呼吸の浅さ」と自律神経の関係
緊張が呼吸を浅くし、動悸につながる悪循環
動悸や不安でお悩みの方には、「呼吸が浅くなっている」方が多いと言われています。心や体に緊張が続くと、首・肩・背中の筋肉がこわばり、胸がふくらみにくくなって呼吸が浅くなります。すると体は酸素を取り込もうとして呼吸や脈を速め、それがさらに動悸や不安を強める──という悪循環が起こりやすくなります。
この背景には自律神経の働きがあります。緊張やストレスが続くと、体を活動モードにする「交感神経」が優位な状態が長引き、心身が休まりにくくなります。反対に、首・肩・背中の緊張がゆるんで呼吸が深くなると、体を休ませる「副交感神経」が働きやすくなり、脈や気持ちも落ち着きやすくなると考えられています。
整動鍼®での考え方
当院で行っている整動鍼®では、動悸や不安に対しても「気持ちの問題」と片づけず、体の緊張という面から確認していきます。首・肩・背中のこわばりがゆるむと呼吸が深まりやすくなり、自律神経のバランスが整う一助になるという考え方をもとにしています。あわせて腹診(お腹の状態を手で丁寧に確認する方法)を用い、どこに緊張が集まっているかを把握したうえで、少ない鍼で体全体のつながりを整えていきます。
鍼灸はあくまで体の面から心身を支える方法のひとつです。医療機関での相談やお薬による治療と組み合わせながら、ご自身のペースで体を整えていくことが、回復への一助になると考えています。動悸・不安でお悩みの方へのご案内はこちらもご覧ください。
ご自宅でできる呼吸のセルフケア
「吐く息」を長くする呼吸
落ち着きたいときは、吸う息よりも「吐く息」を長くするのがポイントです。鼻から4つ数えながら吸い、口から6〜8つ数えながらゆっくり吐きます。吐くときに副交感神経が働きやすくなり、脈や気持ちが落ち着く助けになると言われています。発作が不安なときの予防として、1日数回、楽な姿勢で試してみてください。
首・肩の力をふっと抜く
気づかないうちに肩に力が入っている方は多いものです。一度肩をぎゅっとすくめてから、ストンと力を抜く。これを数回くり返すだけでも、こわばりがゆるみ呼吸がしやすくなります。仕事や家事の合間にこまめに行うのがおすすめです。
こんな場合は早めにご相談ください
強い動悸や胸の痛みが初めて起きたとき、症状が長く続くときは、まず内科などの医療機関で心臓などの状態を確認してもらうことが大切です。また、不安発作が繰り返し起こり日常生活がつらい場合は、心療内科・精神科での相談をおすすめします。そのうえで「体の緊張や自律神経の面からも整えたい」という方は、当院にお気軽にご相談ください。
※本記事は健康情報の提供を目的としたものであり、診断や治療に代わるものではありません。症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
同じお悩みでお困りの方へ
出雲市の山岡鍼灸院では、胃腸・自律神経の不調に特化した整動鍼®施術を行っています。
