「夜勤明けの日は、何をしていても体が重い」「生活リズムが乱れてから、疲れがずっと抜けない」——出雲市の山岡鍼灸院院長・古瀬が解説します。看護・介護・製造業・運送業と、出雲市にも夜勤のあるお仕事の方は少なくありません。施術中にこうした声をうかがう機会も多く、そのたびに「体質のせいではありませんよ」とお伝えしています。
体は「昼に動き、夜に休む」前提でできている
私たちの体には、およそ一日周期でリズムを刻む仕組みがあります。いわゆる体内時計です。朝に光を浴びて活動へ切り替わり、夜になるにつれて休息のほうへ傾いていく——この切り替えを担っているのが自律神経です。
夜勤や不規則な生活が続くと、この「動く時間」と「休む時間」の指示が体の内側でずれていきます。本来なら休んでいるはずの時間に働き、眠るはずの時間に光を浴びる。すると体は、どちらに合わせればよいのか迷ったような状態になります。だるさが抜けないのは、気合いが足りないからではなく、この切り替えがうまく働きにくくなっているためと考えられます。
出やすいサインは、大きく四つ
臨床の現場で多くうかがうのは、次のような変化です。眠りが浅く途中で目が覚める、日中に強い眠気が出る、胃腸の調子が崩れる、そして疲労が抜けずに積み重なっていく。どれか一つというより、いくつかが重なって現れる方がほとんどです。
やっかいなのは、これらが少しずつ進むところです。ある日を境に一気に崩れるのではなく、「前より寝つきが悪いかもしれない」という程度から始まり、気づいたときには何をしても回復しない状態になっている。ご自身では変化に気づきにくいため、周囲から顔色を指摘されて初めてご相談に来られる方もいらっしゃいます。
胃腸の不調は、意外と見落とされます
特に見落とされやすいのが胃腸のサインです。食欲がわかない、お腹が張る、便通が安定しない——こうした変化を「食べ物のせい」と考える方は多いのですが、休息のリズムが乱れているときにも起こりやすいことが知られています。胃腸の働きは自律神経と深く関わっているため、生活リズムの影響を受けやすいのです。詳しくは過敏性腸症候群(IBS)や機能性ディスペプシアのページもあわせてご覧ください。
当院で行っているアプローチ
当院では、生活リズムの乱れが体のどこにこわばりとして残っているかを、お腹と背中の状態から確かめていきます。背中の張り、呼吸の浅さ、首まわりの緊張——リズムが崩れている方には、共通した反応が現れることが少なくありません。
施術は整動鍼®で少ない鍼で対応し、そのこわばりがゆるむかどうかを一つずつ確かめながら進めます。たくさん刺すほどよいというものではなく、体が休息のほうへ切り替わりやすい状態を整えていくことを目指しています。臨床歴7年・延べ10,000件超のなかで、夜勤のある方の体には特有の緊張パターンがあると感じています。
「仕事だから仕方ない」と諦めなくて大丈夫です
夜勤そのものをやめることは、多くの方にとって現実的ではありません。ですが、勤務を変えられなくても、体の側の負担を軽くしていくことはできます。夜勤明けに強い光を浴びすぎない、休みの日も起きる時間を大きくずらさない、帰宅後すぐ眠れないときは無理に横にならず一度体を落ち着ける——できる範囲の工夫だけでも、体の迷いは少しずつ減っていきます。すべてを完璧にやろうとする必要はありません。続けられそうなものを一つ選ぶところから始めていただければと思います。
「この程度で相談していいのだろうか」と迷われる方もいらっしゃいますが、はっきりした病名がつく前の段階でこそ、整えておく意味があると考えています。無理のない範囲で、気になったときにご相談いただければ十分です。自律神経の乱れやめまい・ふらつきのページも、あわせて参考にしていただけます。
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、効果には個人差があります。気になる症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
元記事:noteで読む
同じお悩みでお困りの方へ
出雲市の山岡鍼灸院では、胃腸・自律神経の不調に特化した整動鍼®施術を行っています。
