こんにちは。出雲市の山岡鍼灸院院長・古瀬です。「腕が上がらなくなってきた」「後ろに手が回らず、服の着替えがつらい」「夜、肩がうずいて眠りが浅い」── こうした肩のお悩みをご相談いただくことがあります。年齢を重ねると出やすいことから、いわゆる『五十肩(四十肩)』と呼ばれることも多い症状です。今回は、肩の痛みと体全体のつながり、そして鍼灸の見方を、できるだけわかりやすくお話しします。
五十肩(四十肩)とは?
五十肩(四十肩)は、はっきりとしたケガの覚えがないのに、肩に痛みが出たり、腕が動かしにくくなったりする状態をまとめて呼ぶ言葉として使われています。医学的には別の名前で呼ばれることもあります。あらわれ方には個人差があり、痛みが強く出る時期や、動きが固まってくる時期など、経過とともに変化していくことがあると言われています。
こんな感じでお悩みの方が多いです
- 腕を真上や横に上げようとすると、途中で痛みや引っかかりがある
- 後ろに手を回す、髪を結ぶ、背中に手をやる動作がつらい
- 夜、寝ているときに肩がうずいて目が覚める
- いつのまにか肩の動く範囲がせまくなってきた気がする
「痛い場所」と「原因」は同じとは限りません
肩が痛いと、つい「肩そのものが悪いのだろう」と考えてしまいがちです。ですが鍼灸では、痛みが出ている場所と、その原因になっている場所は、必ずしも同じとは限らないと考えます。
肩を動かすときには、肩の関節だけでなく、鎖骨まわりの関節や肩甲骨、背中、そして腕を支える体幹まで、たくさんの部分が連動して働いています。そのため、肩から少し離れた鎖骨まわりのこわばりや、腰・お尻まわりの緊張が、めぐりめぐって肩の動きにくさとしてあらわれていることもある、という見方をします。肩ばかりに目を向けていると、かえって背景にある大もとを見のがしてしまうことがあるのです。
整動鍼®と腹診で、全身から整える視点で考えます
当院では、肩だけでなく体全体のバランスを大切にしています。お腹の状態を手でやさしく確かめる腹診で全身の様子を参考にしながら、整動鍼®で肩から離れた背中や腕、体幹のツボなども使って、体のこわばりをやわらげ、肩が動きやすい状態づくりをお手伝いできればと考えています。同じ「肩の痛み」でも、原因になっている場所は人によって違うため、お一人おひとりに合わせて組み立てていきます。なお、肩や首のこわばりが続くと頭が重く感じることもありますので、あわせて気になる方は頭痛についてのページもご覧ください。
ご自宅でできる、肩をいたわる工夫
- 肩を冷やさない ── 冷えると筋肉がこわばりやすくなると言われています。入浴で肩まで温めたり、冷房の風が直接当たらないようにしたりしてみましょう。
- 痛みが強い時期は無理に動かしすぎない ── ぐいぐい伸ばすと、かえって痛みが強くなることがあります。痛くない範囲を目安にしましょう。
- 痛くない範囲で肩甲骨を動かす ── 肩をすくめる・回す、肩甲骨をゆっくり寄せるなど、痛みの出ない小さな動きから始めてみましょう。
- 寝るときの姿勢を工夫する ── 痛む側を下にしない、腕の下にクッションを入れるなどで、夜のうずきがやわらぐことがあります。
ただし、転んだ・ぶつけたあとに強く痛む、肩が大きく腫れている、発熱をともなう、腕にしびれや力の入りにくさが広がってくる ── といった場合は、別の原因がかくれていることもあります。まずは整形外科などの医療機関にご相談ください。また、肩や体のこわばりの背景に自律神経の乱れが関わっていることもありますので、疲れやだるさも一緒に気になる方は自律神経の不調についてのページもご参考にしてください。
肩の痛みは「年のせいだから」とあきらめてしまいがちですが、肩だけでなく体全体という視点から見直してみることで、楽になるきっかけが見つかることもあります。気になる方は、当院でできることをご相談いただければ幸いです。
※本記事は健康情報の提供を目的としたものであり、診断や治療に代わるものではありません。症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
同じお悩みでお困りの方へ
出雲市の山岡鍼灸院では、胃腸・自律神経の不調に特化した整動鍼®施術を行っています。
