出雲市の山岡鍼灸院院長・古瀬が解説します。今回は症状の話ではなく、私が鍼灸師を志すようになったきっかけについて、少し個人的な歩みを振り返ります。
山岡鍼灸院では現在、胃腸の不調や自律神経の乱れでお困りの方から多くご相談をいただいています。けれども、最初から「胃腸と自律神経を専門にしたい」と決めていたわけではありません。始まりは、高校時代の思いがけない体調不良と、一冊の本との出会いでした。
高校時代、偶然出会った一冊の本
高校1年生の冬、私は野球部に所属していました。その時期に溶連菌感染症にかかり、強いのどの痛みと高熱で受診することになりました。診察を終え、車の中で待っていたとき、ふと手に取ったのがツボに関する本でした。
そこには、手のツボと体の不調の関係がわかりやすく書かれていました。まだ鍼灸のことをほとんど知らなかった私にとって、「体にはこういう見方があるのか」と感じたことを覚えています。たまたま目に入った一冊でしたが、その後の進路を考えるうえで、大きなきっかけになりました。
体を見る仕事への興味が芽生えた
ツボや東洋医学に興味を持つようになると、体の不調を「部分」だけでなく「全体のつながり」として見る考え方に惹かれていきました。お腹の調子、睡眠、緊張、めまい、頭痛などは、別々の問題に見えても、生活リズムや自律神経の働きと関係していることがあります。
現在の施術でも、たとえば過敏性腸症候群(IBS)、機能性ディスペプシア、自律神経の不調などでは、症状そのものだけでなく、体の緊張や生活背景も含めてお話を伺います。この視点の原点は、高校時代に感じた「体はつながっている」という驚きだったのかもしれません。
進路を具体的に考えるきっかけ
その後、高校の外部トレーナーの方との出会いを通じて、鍼灸師という仕事をより具体的に知るようになりました。鍼灸師になるにはどんな学校に進むのか、国家資格を取るまでに何を学ぶのか。ぼんやりした興味が、少しずつ現実的な進路へ変わっていきました。
京都の専門学校へ進学し、国家資格を取得したあと、地元の島根県へ戻って臨床の現場に入りました。実際に患者さんのお話を伺うほど、体の不調は一つの原因だけで語れないことが多いと感じます。だからこそ、丁寧に聞き、必要な情報を整理し、その方に合う関わり方を考えることを大切にしています。
振り返ると、進路を決めた時点では、将来どんな方のお役に立てるのかまでは具体的に見えていませんでした。それでも、体のしくみを学び、現場で悩みを聞くなかで、言葉にしにくい不調ほど丁寧に受け止める必要があると感じるようになりました。
山岡鍼灸院として大切にしていること
山岡鍼灸院では、整動鍼®を用いて、少ない鍼で体の変化を確認しながら施術を行います。強い刺激をたくさん加えるのではなく、どこに負担が集まっているのかを見ながら、体が落ち着きやすい方向を一緒に探していく考え方です。
一冊の本との偶然の出会いから始まった道ですが、今では出雲市で胃腸と自律神経のお悩みに向き合うことが、私の大切な仕事になっています。これからも、困っている方が自分の体を少し理解しやすくなるよう、日々の施術と情報発信を続けていきます。
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、効果には個人差があります。気になる症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
同じお悩みでお困りの方へ
出雲市の山岡鍼灸院では、胃腸・自律神経の不調に特化した整動鍼®施術を行っています。
