出雲市の山岡鍼灸院院長・古瀬が解説します。ここ数日は、はじめてお越しになる方からよくいただくご質問を順番に取り上げています。前回は「お灸って熱くないの?」というお話でした。今回は、それより一歩手前で足を止めておられる方から届く、こんなご質問です。
「鍼灸って、どんな人が受けるものなんですか?」。ご予約のお電話でも、施術中の何気ない会話でも、本当によくいただきます。
鍼灸は「病気の方だけのもの」ではありません
お話をうかがっていると、「何かの治療で通う人が行くところ」「整体やマッサージとどう違うのだろう」といったイメージをお持ちの方が多いようです。病院にかかるほどではないから、自分には縁がない——そう考えて、長く様子を見ておられた方もいらっしゃいます。
ただ、実際に当院へお越しになる方を見ていると、はっきりした病名がついているわけではないけれど、なんとなく調子が上がらない。そういう段階の方が少なくありません。臨床歴7年、延べ10,000件を超える施術のなかでも、その割合は年々増えているように感じています。
たとえば、こんな状態でお越しになります
実際にご相談いただく内容を挙げてみると、次のようなものが中心です。
- 朝がつらく、なんとなく疲れが抜けない
- 肩こり・腰痛・頭痛が、マッサージだけではすっきりしない
- 便秘や下痢、胃もたれなど、お腹の調子が安定しない
- ストレスや不安で眠りが浅い、イライラしやすい
- 冷えやむくみが気になる
どれも、検査では大きな異常が見つからないことの多い状態です。東洋医学では、こうした段階を「未病」——病気とまではいえないけれど、健康ともいいきれない状態——として昔から捉えてきました。
この段階で身体を整えておくことが、先々の不調を遠ざける手がかりになると考えられています。お腹の調子が続けて気になる方は、過敏性腸症候群(IBS)や機能性ディスペプシアのページもあわせてご覧いただくと、ご自身の状態を整理しやすいかもしれません。
不調がない方の「整える習慣」としても
鍼灸は、つらいところがある方だけのものではありません。当院では、こんな方にもご利用いただいています。
疲れをためたくない方
仕事や家庭の予定が詰まっている時期に、月に一度ほど身体をゆるめる時間として通われる方がいらっしゃいます。何かが起きてから慌てるのではなく、間隔をあけずに手当てしておくという考え方です。
運動後のリカバリーとして
スポーツのあとの張りや重だるさを残したくない、という理由でお越しになる方もいます。当院では整動鍼®で、少ない鍼で身体の動きを確かめながら進めていきます。
心と体のメンテナンスとして
ジムや整体に通うのと同じ感覚で、定期的に来られる方もいらっしゃいます。眠りや気分の波が気になるという方には、自律神経の不調のページもご紹介しています。
「まだ受けるほどじゃないかも」という遠慮はいりません
「本当に受けてもいいのかな」「大きな不調ではないのに申し訳ない」。そんなふうにおっしゃる方が、実はとても多いのです。
けれど、鍼灸は治療の場面だけでなく、予防やご自宅でのセルフケアの入り口としても使っていただける手段です。不調がある方も、そうでない方も、「なんとなく整えたい」と感じたときにお越しいただいて大丈夫です。
もちろん、強い痛みや急な体調の変化、発熱、体重の減少などがある場合は、まず医療機関でご確認ください。そのうえで「検査では異常なしと言われたけれど、どうもすっきりしない」という段階から、当院にご相談いただくことが多くなっています。
気になったときが、はじめどきです
鍼灸は、特別な人だけが受けるものではありません。少し疲れがたまってきたな、と感じたときに思い出していただければ十分です。無理のない範囲で、ご自身のペースでお考えください。
当院では、はじめての方には、いまの身体の状態と、これからどう進めていくかをはじめにご説明しています。わからないことはその場でお尋ねいただければお答えしますので、気軽にお声がけください。
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、感じ方や変化には個人差があります。気になる症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
同じお悩みでお困りの方へ
出雲市の山岡鍼灸院では、胃腸・自律神経の不調に特化した整動鍼®施術を行っています。
