出雲市の山岡鍼灸院院長・古瀬が解説します。
「7時間以上は寝ているはずなのに、朝からもう体が重い」「休みの日にしっかり寝ても、だるさが抜けない」。こうした声は、当院でもよくうかがいます。
睡眠時間をきちんと確保しているのに疲れが残ると、「自分の体力がないせいかな」と思ってしまいがちです。けれども、疲れが抜けにくい背景には、眠りの長さだけでは説明しきれない体の状態が関わっていることがあります。この記事では、その理由と、日々の暮らしの中でできる工夫を順番に整理してみます。
眠っても疲れが残るのは、なぜ?
睡眠は足りているのにだるさが続くとき、次のような要因が重なっていることがあるといわれています。
- 自律神経のバランスが乱れ、体が休むモードに切り替わりにくい
- 眠りが浅い、夜中に何度も目が覚めるなど、眠りの質が落ちている
- 首・肩・背中・お腹などのこわばりが、寝ている間もゆるみきらない
「がんばるモード」のまま眠っていませんか
自律神経には、体を活動に向かわせる交感神経と、休息に向かわせる副交感神経があります。日中の緊張や考えごとが続くと、夜になっても交感神経が優位なまま切り替わりにくくなることがあります。そうなると、横になって目を閉じていても、体の中では休みきれていない時間が長くなってしまいます。
眠りの浅さや胃腸の不調なども一緒に気になる方は、自律神経の乱れについての解説ページもあわせて読んでみてください。
疲れには、脳や体のさまざまな働きが関わっている
長く続く疲れは、単なる寝不足だけでなく、自律神経の働き、ホルモンのリズム、脳が「疲れた」と感じるしくみなど、いくつもの要素が複雑に関わっていると考えられています。そのため、「もっと長く寝る」だけでは、すっきりしないこともあるのです。
なお、強いだるさが半年以上続く、微熱や痛みをともなう、日常生活に支障が出ているといった場合は、ほかの病気が隠れていることもあります。まずは医療機関で相談されることをおすすめします。
ご自身でできる小さな工夫
- 寝る前の30分ほどは、スマートフォンから少し離れてみる
- 湯船につかったり、ゆっくり息を吐いたりして、体がゆるむ時間をつくる
- 起きる時間をなるべくそろえ、朝の光を浴びる
どれも全部こなす必要はありません。できそうなものをひとつ、思い出したときに試してみるくらいで十分です。眠り始めの時間の過ごし方については、「8時間眠ったのに疲れが取れない」原因は“最初の90分”の記事でも詳しくまとめています。
当院での向き合い方
山岡鍼灸院では、「寝ても疲れが取れない」というご相談に対して、まず最近の睡眠や生活リズム、気持ちの負担などをていねいにうかがいます。そのうえで、お腹や背中のこわばり具合を確認し、深い呼吸がしやすい状態をめざして施術を行います。
施術は整動鍼®で少ない鍼を用い、お灸なども組み合わせながら、その日の体の状態に合わせた刺激量で進めます。鍼が初めての方にも、流れや感じ方を一つずつご説明しながら進めていますので、気になることは遠慮なくお聞きください。
お腹の張りや胃の重さも気になる方は、胃の不調(機能性ディスペプシア)のページも参考にしてみてください。
「疲れているのが当たり前」になっている方へ
毎朝だるいのが続くと、それが当たり前になって、自分の体の声に気づきにくくなることがあります。まずは「休めていないのかもしれない」と気づくことが、体を整える最初の一歩です。
気になる方は、無理のない範囲でご相談ください。今すぐでなくても、「そういえば、あの鍼灸院の記事に書いてあったな」と、ふと思い出していただけたらうれしいです。
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、効果には個人差があります。気になる症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
同じお悩みでお困りの方へ
出雲市の山岡鍼灸院では、胃腸・自律神経の不調に特化した整動鍼®施術を行っています。

