出雲市の山岡鍼灸院院長・古瀬が解説します。「のどに何か引っかかっている感じがする」「締めつけられるような違和感がずっと続いている」。飲み込むことはできるのに、なんとなく詰まった感覚が消えない。そんなお悩みを抱えている方は、実は少なくありません。
病院で検査を受けて「特に異常はありません」と言われ、ほっとした反面、「じゃあこの違和感は何なんだろう」とモヤモヤしたまま過ごしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、のどの詰まり感と体の関係について、鍼灸師の視点からお話しします。
のどの詰まり感は「のど」だけの問題とは限りません
のどの違和感の背景には、のどそのものだけでなく、体全体のコンディションが関わっていることがあるといわれています。とくに関係が深いと考えられているのが、次の2つです。
- ストレスや緊張が続くことによる自律神経のバランスの乱れ
- 首まわりの筋肉、とくに「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」のこわばり
自律神経とのどの関係
緊張したときに「のどがキュッとなる」感覚を経験したことはありませんか。人の体は、緊張や不安を感じると無意識に力が入り、呼吸が浅くなりやすくなります。こうした状態が長く続くと、のどまわりの違和感として感じられることがあると考えられています。自律神経の乱れからくる不調については、自律神経の不調のページでも詳しくご紹介しています。
首の横にある「胸鎖乳突筋」とは
胸鎖乳突筋は、耳の後ろから鎖骨のあたりまで、首の左右に1本ずつ斜めに走っている大きな筋肉です。顔を横に向けたときに首に浮き上がる筋肉、といえばイメージしやすいかもしれません。この筋肉がこわばると、次のような感覚につながることがあるといわれています。
- のどの違和感や詰まり感
- 耳が詰まったような感じ
- 頭の重だるさ
さらに、首まわりが硬くなることで呼吸が浅くなったり、姿勢が崩れたりと、不調が連鎖して長引く原因にもなりやすいのです。スマートフォンやパソコンで前かがみの姿勢が続く方は、とくに首まわりに負担がかかりやすい傾向があります。
山岡鍼灸院で大切にしている考え方
のどの違和感でご相談いただいた場合も、山岡鍼灸院では「のどだけを見る」のではなく、体全体のバランスを確認することを大切にしています。
- 胸鎖乳突筋や首・肩まわりの緊張をゆるめていく
- お腹や背中の状態、呼吸の深さを確認し、自律神経のバランスを整えていく
- 整動鍼®で少ない鍼で対応し、体全体から働きかけていく
臨床歴7年・延べ10,000件超の施術経験のなかでも、のどの違和感を訴える方は、首や肩のこわばり、お腹の張り、眠りの浅さなど、ほかの不調を一緒に抱えていらっしゃることが少なくありません。胃腸の不調も気になる方は、機能性ディスペプシア(胃の不調)のページもあわせてご覧ください。
「異常なし。でもつらい」ときに
検査では異常がない。けれど、つらさは確かにある。周りにわかってもらえず、ひとりで抱え込んでしまう方もいらっしゃいます。そんなときは、体の側から整えていくという選択肢があることを、心の片隅に置いておいていただけたらと思います。のどの違和感について院での考え方をまとめたのどの違和感・詰まり感のページもご用意しています。
なお、飲み込みにくさが強くなってきた、体重が減ってきた、声がかすれる状態が続くといった場合は、まず耳鼻咽喉科や内科など医療機関でのご相談をおすすめします。また、息苦しさや動悸を伴う強い不安を感じることがある方は、パニック障害・不安発作のページも参考にしてください。
まとめ
のどの詰まり感は、のどそのものだけでなく、自律神経のバランスや首まわりの筋肉のこわばりなど、体全体のコンディションと関わっていることがあるといわれています。「そういえば、あの記事でのどと首の話を読んだな」。違和感が気になったとき、そんなふうに思い出していただけたら嬉しいです。無理のない範囲で、ご自身の体の声に耳を傾けてみてください。
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、効果には個人差があります。気になる症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
元記事:noteで読む
同じお悩みでお困りの方へ
出雲市の山岡鍼灸院では、胃腸・自律神経の不調に特化した整動鍼®施術を行っています。

