「最近、胃が重たくて。胃腸を休ませたいんですけど、何を食べたらいいですか? やっぱり、おかゆですか?」
こんなご質問をいただくことがあります。出雲市の鍼灸院・山岡鍼灸院、院長の古瀬です。
胃腸をいたわりたい気持ちは、とても大切です。今日はこのご質問に、できるだけわかりやすくお答えしていきます。
お答え:「何を食べるか」より「どう食べるか」
先に結論をお伝えします。胃腸を休ませたいときは、食べ物の種類を選ぶことよりも、量・温度・食べる速さ・時間帯・食べるときの気持ちを見直すほうが、取り入れやすいと考えています。
おかゆは消化しやすい食べ物のひとつです。ただ、おかゆでも急いで流しこんだり、夜おそくにたくさん食べたりすると、胃腸はやっぱり働きづめになります。
そもそも「胃腸が休む」とはどういうこと?
胃腸は、食べ物が入ってくると、こねたり、とかしたり、先へ送ったりと、休まず働きます。そして中が空っぽになった時間に、次の食事に向けて片づけをしていると言われています。
もうひとつ大事なのが、体の「リラックスのスイッチ」です。胃腸は、体がゆったりしているときに動きやすいと言われています。あわただしい気分のまま食べると、胃腸がうまく働きにくくなることがあります。
食事の間かくと胃腸の片づけの関係は、腸の“ブラック運営”が不調を招く|食事タイミングとMMCの仕組みでくわしくまとめています。
胃腸を休ませる食べ方 5つのポイント
1. 量は「もう少し食べられるかな」で止める
おなかいっぱいまで食べると、胃は長い時間はたらき続けることになります。「あと少し食べられるかな」くらいで箸を置くのが目安です。最初からお茶わんを小さめにしておくと、自然と量が整います。
2. 冷たいものより、温かいもの・常温のものを
冷たい飲み物や食べ物が続くと、おなかが冷えて重く感じる方がいます。汁物を一品そえる、飲み物は常温か温かいものにする。それだけでも、おなかがほっとしやすくなります。
3. ひと口ごとに、お箸を置く
よくかむと、食べ物が細かくなり、胃の仕事が少し軽くなると言われています。「30回かもう」と数えるのは続きにくいので、ひと口ごとにお箸を置くのがおすすめです。自然とゆっくり食べられます。
4. 夕食は、寝る2〜3時間前までに
寝る直前に食べると、眠っている間も胃腸が働くことになります。夕食は寝る2〜3時間前までにすませるのがひとつの目安と言われています。おそくなる日は、量を少なめに、やわらかいものを選んでみてください。
5. 「ながら食べ」をやめて、座って食べる
スマホを見ながら、立ったまま、仕事をしながら。こうした食べ方は、気持ちが落ち着かず、早食いにもつながりがちです。5分でもよいので、座って、食べることだけに向き合う時間をつくってみてください。
姿勢やお腹まわりのこわばりも胃の重さに関わります。胃が重い・胃もたれが続く6つの原因もあわせて読んでみてください。
よくいただく、もうひとつのご質問
Q. おかゆだけの生活にしたほうがいいですか?
胃が重い日に、おかゆやうどんなど、やわらかい物を選ぶのはよいと思います。ただ、それだけを何日も続けると、栄養がかたよりやすくなります。卵や豆腐、やわらかく煮た野菜などを少しずつ足していくと安心です。
Q. 一食ぬいて、胃腸を休ませるのはどうですか?
無理にぬくと、次の食事でたくさん食べてしまい、かえって胃腸が大変になることもあります。食欲がないときは、温かいスープを少しだけ、という形でもかまいません。持病のある方やお薬を飲んでいる方は、食事のとり方を主治医に相談してください。
鍼灸院として、大切にしていること
胃腸の疲れを感じている方の中には、みぞおちのあたりや背中、おなかがかたくこわばっている方が少なくありません。当院では腹診で、おなかのかたさや冷えの様子を確かめながら、整動鍼®で体のつながりを考えて、なるべく少ない鍼で整えることを大切にしています。
鍼灸は、食べ方の工夫と組み合わせることで、体がリラックスしやすい状態づくりのお手伝いが期待できます。感じ方には個人差があります。くわしい考え方は胃もたれが続くのは胃だけの問題じゃない|整動鍼®の考え方で紹介しています。
こんなときは、まず医療機関へ
次のような様子があるときは、食べ方の工夫より先に、医療機関を受診してください。
- 黒っぽい便や、血のまじった便が出る
- 急に体重が減ってきた
- 強い痛みが続く・どんどん強くなる
- 吐き気がおさまらず、水分もとりにくい
- 食べ物が飲みこみにくい
まとめ
胃腸を休ませたいときは、「何を食べるか」に悩みすぎなくて大丈夫です。量は控えめに、温かいものを、ゆっくり、早めの時間に、落ち着いて。できそうなものを1つだけ、今日の夕食から試してみてください。
参考資料
※本記事は健康情報の提供を目的としたものであり、診断や治療に代わるものではありません。症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
同じお悩みでお困りの方へ
出雲市の山岡鍼灸院では、胃腸・自律神経の不調に特化した整動鍼®施術を行っています。

