出雲市の山岡鍼灸院院長・古瀬が解説します。「行きたいときにふらっと寄れないのは、少し不便かもしれない」。完全予約制と聞いて、そう感じる方もいらっしゃると思います。それでも当院がこの形を選び続けているのには、いくつかの理由があります。今回はその中身を、正直にお話しさせてください。
理由その1 時間を「その方のためだけ」に使えるから
完全予約制にしておくと、おひとりに確保できる時間があらかじめ決まります。問診でじっくりお話をうかがい、身体の状態を確かめ、施術をして、終わったあとの感じ方まで一緒に確認する。この流れを、時計を気にせず進められるのは予約制だからこそだと感じています。
「今日はいつもと違う」を拾える余裕
お話をうかがっていると、当初のお悩みとは別のところに引っかかりが見つかることがあります。眠りが浅い、気圧が下がると調子を崩す、人前に出る日は決まってお腹が重くなる。こうした小さな変化は、急ぎ足の会話ではなかなか出てきません。とくに自律神経の乱れを感じている方ほど、その日のコンディションが揺れやすいものです。
もし次の方が待っている状態だったら、私はきっと時計を見ながら話を聞くことになります。「もう少し話したいけれど、切り上げなければ」という空気は、言葉にしなくても伝わってしまうものです。そうならないための余白を、あらかじめ確保しておく。予約制とは、私にとってその余白を守るための仕組みでもあります。
理由その2 ほかの方と顔を合わせずに過ごせるから
待合室で誰かと居合わせることがない、というのも予約制の大きな特徴です。
「今日は人に会いたくないな」という日は、誰にでもあると思います。体調がすぐれない日ほど、気を遣うこと自体が負担になりますし、動悸や息苦しさが出やすい方にとっては、人の視線があるだけで身体が緊張してしまうこともあります。動悸・不安のご相談をいただくことも少なくないため、静かな環境は必要な条件だと考えています。
お腹の調子や眠りの悩みは、人前で口に出しにくい話題でもあります。誰の耳も気にせず話せる場所であることは、それだけで相談のハードルを下げてくれるように思います。
理由その3 変化を続けて見守れるから
同じ方を、間隔をあけながら繰り返し拝見できると、前回からの変化が手に取るようにわかります。お腹の張り方、背中の硬さ、脈の触れ方。腹診でお腹の状態を確かめながら、整動鍼®で少ない鍼を選んでいくとき、この「前回との差」が大きな手がかりになります。
身体は一直線には変わらない
臨床歴7年のなかで感じているのは、身体は行きつ戻りつしながら整っていく、ということです。よくなったと思えば、忙しさが重なって少し戻る。その波ごと見せていただけると、次に何をすればよいかの見当がつきやすくなります。おなかの不調のように、生活の影響を受けやすいお悩みではなおさらです。
ご予約の手間は、なるべく減らしたい
とはいえ、予約という一手間をお願いしている以上、その部分はできるだけ気軽にしたいと思っています。LINEからのご連絡でも、ネット予約でも、ご都合のよい方法で構いません。「この日のこの時間に空きはありますか」の一言だけでも大丈夫です。日時が決まっていなくても、まずはご相談だけという形でも構いません。
おわりに
少し不便でも、その方だけに向き合える時間をつくりたい。それが、当院が完全予約制を続けている理由です。ここで過ごすひとときが、心と身体をゆるめるきっかけになれば、それにまさる喜びはありません。気になる方は、無理のない範囲でお声がけください。
※本記事は一般的な健康情報および当院の考え方の紹介を目的としたものであり、感じ方や変化には個人差があります。気になる症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
同じお悩みでお困りの方へ
出雲市の山岡鍼灸院では、胃腸・自律神経の不調に特化した整動鍼®施術を行っています。
