こんにちは。出雲市の山岡鍼灸院院長・古瀬が解説します。「朝起きたら、急に首が痛くて回らない」「振り向こうとすると、ズキッと痛みが走る」──いわゆる寝違えは、多くの方が一度は経験するつらい症状です。動かせないことで一日中ゆううつになりますよね。今回は、寝違えがどうして起こるのか、鍼灸ならではの見方と、ご家庭でできる応急ケアについて、できるだけわかりやすくお話しします。
寝違えで、まず気をつけたい危険なサイン
はじめに大切なことをお伝えします。首の痛みと一緒に、腕や手のしびれがある、力が入りにくい、痛みがどんどん強くなる、頭痛や吐き気をともなう、といったサインがある場合は、首の奥にある神経が関わっていることがあります。こうしたときは、まず早めに整形外科などの医療機関を受診してください。しびれのような神経の症状がないかを確かめておくことは、とても大事な一歩です。
寝違えは「首だけ」で起きているとは限りません
「首のぎっくり腰」と呼ばれる理由
寝違えは、いわば「首のぎっくり腰」のようなものと言われています。大人の頭は5kgほど、ボウリングの玉くらいの重さがあります。その重い頭を、家事やスマートフォンの操作、乗り物でのうたた寝などで、知らず知らずのうちに無理な角度で支え続けていることがあります。首まわりの筋肉が疲れをためこみ、無理がきかなくなったところに、寝ている間の姿勢が重なって、朝に痛みとして出てくる──これが寝違えの起こり方のひとつと考えられています。
背中・肩甲骨のこわばりと首の動き
首は、首だけで動いているわけではありません。振り向く・見上げるといった動きには、背中や肩甲骨まわりの筋肉も一緒に働いています。ですから、背中や肩甲骨がかたく張っていると、そのぶん首に負担が集中しやすくなると考えられます。痛いのは首でも、その負担のもとが背中側にひそんでいることは少なくありません。首の緊張には日ごろの気の張りも関わりますので、あわせて気になる方は自律神経の不調についてのページもご参考にしてください。
当院での見方 ── 整動鍼®で全身から
当院の整動鍼®では、痛む首をいきなり強く押したりもんだりするのではなく、背中や肩甲骨、手足などのツボを使って体全体のこわばりをやわらげ、首がどこまで楽に動くようになるかを手で確かめながら進めていきます。少ない鍼で対応でき、体への負担が少ないのも特徴です。無理に首を動かそうとするのではなく、まわりのこわばりがゆるんで、首が本来の動きを取り戻していく、というイメージで考えています。首から頭にかけての痛みが気になる方は、頭痛についてのページもあわせてご覧ください。
ご家庭でできる、寝違えの応急ケア
- 無理に動かさない ── 痛い方向へぐいぐい動かしたり、強くもんだりするのは避けてください。安静にすることが、いちばんの応急処置と言われています。
- はじめの一日は冷やす ── 痛みが強い最初の1日ほどは、炎症を落ち着かせるために冷やすと良いと言われています。冷やしすぎないよう、10分ほどを目安にしてください。
- 落ち着いてきたら温める ── 強い痛みが和らいできたら、今度は血のめぐりを助けるために、ゆっくり温めるのがおすすめです。
- 「気持ちよいか」で選ぶ ── 冷やす・温めるのどちらが合うかは個人差があります。実際に試してみて、気持ちよいと感じるほうを選ぶのがひとつの目安です。
寝違えは「そのうち治るから」と我慢されがちですが、くり返すようであれば、首だけでなく背中や肩甲骨のこわばりという視点から見直してみることで、付き合い方のヒントが見つかることもあります。なかなか動かせないつらい寝違えでお困りのときは、当院でできることをご相談いただければ幸いです。
※本記事は健康情報の提供を目的としたものであり、診断や治療に代わるものではありません。症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
同じお悩みでお困りの方へ
出雲市の山岡鍼灸院では、胃腸・自律神経の不調に特化した整動鍼®施術を行っています。
