出雲市の山岡鍼灸院院長・古瀬が解説します。ここ数日は、はじめてお越しになる方からよくいただくご質問を順番に取り上げています。前回は「1回でよくなりますか?」という通うペースのお話でした。今回のテーマは、鍼とならんでご質問の多い「お灸」です。
「お灸って、アチッてなるんですか?」。予約のお電話でも、施術の途中でも、この言葉は本当によく出てきます。
「お灸は熱い」というイメージは、どこから来るのでしょうか
お話をうかがっていると、多くの方が思い浮かべているのは、昔ながらのお灸のようです。ご家族が肌の上で直接もぐさを燃やしていた光景を覚えている、という方もいらっしゃいます。
たしかに、かつては熱さをともなうやり方が主流だった時期があります。「やけどのあとが残るのでは」というご心配も、そうした記憶から生まれているのだと思います。
いま院で使っているお灸は、じんわり温かい刺激です
当院で使用しているのは、もぐさと皮膚のあいだに台座があり、やさしい温度でじわーっと温まっていくタイプのお灸です。熱が一気に立ち上がるのではなく、少しずつ広がっていくような感覚だとお考えください。
もちろん感じ方には個人差がありますので、「少し熱く感じます」とおっしゃる方もいらっしゃいます。その場合はすぐに取り除きますので、我慢していただく必要はありません。
「気持ちよくて、眠くなりました」と言われることもあります
実際には、温かさに身を任せているうちに、うとうとされる方が少なくありません。臨床歴7年、延べ10,000件を超える施術のなかでも、お灸の時間をいちばん心地よいとおっしゃる方は多いように感じています。
ご自宅でされる方へ|回数と温度の目安
市販のせんねん灸などを使って、ご自宅でセルフケアをされる方も増えました。そうした方からよくいただくのが「何回すればいいですか」というご質問です。
目安としては、ひとつのツボに対して2〜3壮(回)ほど。まずは少なめから試していただくのがよいと思います。
熱いと感じたら、我慢せず外してください
お灸で気をつけていただきたいのは、この一点に尽きます。「熱いのを我慢したほうが効くのでは」と思われる方がいらっしゃいますが、そうではありません。熱さを我慢すると、水ぶくれの原因になることもあります。
火が消えたあとも、しばらくは余熱で温かさが残ります。そのままゆったりと過ごしていただくと、心地よさが続きやすいようです。
お灸を取り入れておられるのは、こんな方が多いです
冷えが気になる方、お腹の調子が安定しない方、肩や背中の重だるさが続いている方、眠りが浅く疲れが残りやすい方。当院でセルフ灸のご相談をいただくのは、こうした方が中心です。
東洋医学では、身体を温めることで巡りが整いやすくなると考えられてきました。冷えとお腹の不調が重なっている方は、過敏性腸症候群(IBS)や機能性ディスペプシアのページもあわせてご覧いただくと、ご自身の状態を整理する手がかりになるかもしれません。
また、眠りや気分の波が気になる方には、自律神経の不調のページをご紹介しています。
やってみたい、と思われたら
当院では、ご希望があれば、ご自宅でできるセルフ灸のやり方や、その方に合いそうなツボの位置をお伝えしています。施術のなかで実際に触れながらご説明しますので、はじめての方でも迷いにくいかと思います。
身体を温めることは、いちばん取り入れやすい養生のひとつです。無理のない範囲で、気になったときに思い出していただければ十分です。気になる方は、通院のついででも構いませんのでお声がけください。
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、感じ方や変化には個人差があります。やけどや皮膚のトラブルにご注意のうえ、気になる症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
同じお悩みでお困りの方へ
出雲市の山岡鍼灸院では、胃腸・自律神経の不調に特化した整動鍼®施術を行っています。
