「頭痛薬を飲めばおさまる。でも、こんなに飲み続けていいのかな」「検査では異常なしと言われたのに、つらさは変わらない」――頭痛とのお付き合いが長くなるほど、こうしたモヤモヤを抱えている方は多いものです。
出雲市の山岡鍼灸院院長・古瀬が解説します。今回は「頭痛のタイプによって、鍼灸の関わり方がどう変わるのか」を少しくわしくお話しします。ご自分の頭痛がどれに近いかを知っておくだけでも、次の一手を考えるヒントになるはずです。
頭痛は大きく3つのタイプに分けて考えます
慢性的な頭痛には、性質のちがういくつかのタイプがあります。タイプによって鍼灸との相性や、医療機関との付き合い方が変わってくるため、まずは特徴を整理しておきましょう。
緊張型頭痛:首・肩のこわばりからくる「重さ」
- きっかけ:首や肩のこり、長時間の同じ姿勢、ストレスなど
- 感じ方:後頭部からこめかみにかけて、しめつけられるような重さや圧迫感
慢性頭痛のなかでも多いとされるタイプで、鍼灸のケアと相性がよいといわれています。筋肉のこわばりをゆるめ、血のめぐりや自律神経のバランスを整えていくことで、楽になっていくことが期待できます。
片頭痛:ズキズキと脈打つような痛み
- きっかけ:ホルモンの変動、ストレス、寝不足や寝すぎ、天候の変化など
- 感じ方:こめかみ付近がズキズキと脈打つように痛む、吐き気をともなう、光や音がつらく感じる
痛みが強い発作のさなかは、まず安静にして体を休めることが優先です。鍼灸は、発作が起きていない時期に体の緊張をほどき、発作の回数や強さが落ち着いていくよう体のコンディションを整える目的で利用される方が多いタイプです。医療機関の治療と並行して取り入れることもできます。
群発頭痛:目の奥をえぐられるような激しい痛み
- きっかけ:はっきりとはわかっていない(脳の一部や血管の働きが関わると考えられている)
- 感じ方:片側の目の奥の激しい痛み、涙や鼻水をともなう、一定の時期に集中して起こる
このタイプは医療機関での治療が前提になります。鍼灸だけで対応するものではありません。そのうえで、体の回復を後押しする補助的なケアとして鍼灸を組み合わせることは可能です。まずは主治医の先生にご相談ください。
頭痛は「頭だけの問題」ではないことが多い
臨床歴7年・延べ10,000件超の施術のなかで感じるのは、頭痛を訴える方の多くが、頭以外にもつらさを抱えているということです。首や肩のこりはもちろん、お腹の張りや冷え、眠りの浅さ、胃腸の不調が一緒に出ているケースも少なくありません。
体が緊張モードから切り替わりにくい状態が続くと、頭痛もお腹の不調も長引きやすくなります。こうした自律神経との関わりについては自律神経の不調のページで、胃もたれや食欲不振との関係は機能性ディスペプシアのページでまとめています。
山岡鍼灸院での向き合い方
当院では整動鍼®という方法で、少ない鍼で対応しています。痛む場所にたくさん鍼を打つのではなく、次のような点を確かめながら、体全体のバランスを整えていきます。
- 首・肩・背中のこわばりがどこから来ているか
- お腹のかたさや冷えなど、お腹の状態
- 睡眠や生活リズム、ストレスのかかり方
初回はお話をじっくりうかがい、体の状態を確かめたうえで、無理のない施術の進め方をご提案しています。
こんな方は、選択肢のひとつとして覚えておいてください
- 慢性的な頭痛と長く付き合っている
- 市販の頭痛薬がなかなか手放せない
- 頭痛と一緒に、肩こりや胃腸の不調も気になる
当てはまるものがあれば、「そういえば鍼灸という方法もあったな」と思い出していただけるとうれしいです。頭痛と体のつながりは頭痛のページでもくわしくご紹介しています。
先に医療機関で確認してほしい頭痛
「突然、これまでにない強い痛みが出た」「手足のしびれやろれつの回りにくさがある」「発熱をともなう」といった場合は、鍼灸より先に医療機関を受診してください。見分け方は危険な頭痛のサインの記事にまとめています。
まとめ
頭痛はタイプによって、鍼灸との相性や医療機関との付き合い方が変わります。ご自分の頭痛の特徴を知ったうえで、薬や病院と上手に組み合わせながら、体を整える方法のひとつとして鍼灸を検討してみてください。気になったときに、無理のない範囲で思い出していただければ十分です。
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、効果には個人差があります。気になる症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
同じお悩みでお困りの方へ
出雲市の山岡鍼灸院では、胃腸・自律神経の不調に特化した整動鍼®施術を行っています。

