出雲市の山岡鍼灸院院長・古瀬が解説します。「夕食を食べてすぐ眠くなる」「お腹が空きすぎて寝つけない」——そんな経験はありませんか。じつは毎日の夕食の取り方やメニューは、夜の眠りに思った以上に影響しています。今回は、食事から眠りを整えるためのちょっとした工夫をまとめました。
食事と睡眠は、深部体温でつながっている
夕食の内容や時間は、寝つきや睡眠の質と密接に関わっているといわれます。体は食べ物を消化するときに熱を生み、体の中心の温度である「深部体温」が一時的に上がります。ところが眠りに入るためには、この深部体温が下がっていく必要があるのです。
つまり食べてすぐ横になろうとしても、体は消化に追われていて、なかなか眠りモードへ切り替わりません。理想は、就寝の2〜3時間前までに食事を済ませておくことです。
夕食を抜くのも、じつは逆効果
「だったら夕食を抜けばいい」と思いがちですが、これも眠りには逆効果です。空腹が強くなると、脳では「オレキシン」という覚醒に関わる物質が増えていきます。
オレキシンは食欲を高めるだけでなく、交感神経を活発にして、結果的に眠りを浅くしてしまいます。極端な空腹は、体をいわば「眠れない脳」のモードへと切り替えてしまうのです。空腹をがまんしすぎるより、軽く何かを口にするほうが、かえって眠りには優しいといえます。
入眠を助ける「体を冷やす食材」
夕食におすすめなのは、上がった深部体温をやさしく下げてくれる食材です。水分を多く含む野菜や果物は、体にこもった余分な熱をすっと逃がしてくれます。
- 夏野菜:トマト、キュウリ、ナス、ピーマン、オクラ
- 南国のフルーツ:バナナ、キウイ、マンゴー、ミカン
- 飲みもの:麦茶、牛乳
- そばやこんにゃくもおすすめです
冷蔵庫で軽く冷やしたトマトや、キュウリの浅漬けなど、夏らしい一皿を添えるだけでも、眠りの土台はじわじわと整っていきます。
帰宅が遅い夜は「軽く・消化しやすく」
どうしても帰宅が遅くなり、寝るまで時間がとれない夜もありますよね。そんなときは、次のような工夫がおすすめです。
- 消化に時間のかかるたんぱく質や脂質は控えめにする
- おにぎり1つ、おかゆ、お味噌汁など、軽めにまとめる
- 冷やしたトマトやキュウリの小鉢を一品添える
ただし、お腹を冷やしすぎると今度は胃腸の負担になります。季節と体調に合わせて、量と温度を調整してください。胃腸の調子そのものが気になる方は、機能性ディスペプシア(胃の不調)のページもあわせてご覧ください。
食事のリズムは、自律神経のリズムでもある
夕食の食材選びと時間の工夫は、そのまま自律神経のリズムを整えることにつながります。眠りの質が気になる方は、まず夕食の見直しから始めてみてください。なかなか改善しない不眠や寝つきの悪さの背景には、自律神経の乱れが隠れていることもあります。気になる方は自律神経の乱れと鍼灸のページもご参考ください。
同じお悩みでお困りの方へ
出雲市の山岡鍼灸院では、胃腸・自律神経の不調に特化した整動鍼®施術を行っています。
