くつ下をはいて布団に入ったのに、30分たっても足先が冷たいまま。部屋は暖かいのに、指先だけ氷のよう。10月に入って朝晩が冷えこみ、そんな手足の冷えが気になりはじめた方もいるのではないでしょうか。
出雲市の鍼灸院・山岡鍼灸院、院長の古瀬です。今回は「手足の冷え」を、体温を調整している自律神経の目線から見ていきます。まずは8つの項目で、ご自分の冷えのクセをチェックしてみてください。
先に確認を。冷えより受診を優先してほしいサイン
次のような場合は、セルフケアで様子を見る前に、まず医療機関に相談してください。
- 寒さや緊張で、指の色が白や紫に変わる
- 片方の手足だけが冷たく、しびれや痛みもある
- 少し歩くとふくらはぎが痛み、休むと楽になる
- 冷えに加えて、強いだるさ・むくみ・急な体重の変化がある
指の色が変わる症状は「レイノー症状」と呼ばれ、ほかの病気が隠れていることもあると言われています。
手足の冷え セルフチェック8項目
当てはまるものを数えてみてください。
- ① 忙しい日や人前に出る日ほど、手が冷たくなる
- ② 肩や首に力が入りやすい
- ③ 呼吸が浅く、ため息が多い
- ④ 1時間以上、座りっぱなしの日が多い
- ⑤ ふくらはぎが固く、夕方に足がむくむ
- ⑥ お腹をさわると、ひんやりしている
- ⑦ 寝る直前までスマホを見ている
- ⑧ 起きる時間・寝る時間が日によってバラバラ
チェック結果の読み方
手足の血管は、自律神経の指令で太くなったり細くなったりしています。体が「がんばるモード」になると血管は細くなり、熱は体の中心に集められます。大切な内臓を守るための、体の自然なしくみです。そのぶん、手足は後回しになりやすいと考えられています。
チェックの番号で、冷えのクセをざっくり3つに分けてみます。複数のグループに当てはまる方も多いです。
①〜③が多い方:力みタイプ
心と体の緊張が続き、「がんばるモード」が切りかわりにくい状態かもしれません。手が冷たいのに、手のひらは汗ばむ。そんな方もこのタイプに多い印象です。
④〜⑥が多い方:めぐり不足タイプ
ふくらはぎは、足の血液を心臓へ押し戻すポンプのような役目をしていると言われます。動く時間が少ないと、このポンプが働きにくくなります。お腹の冷えも、体の中心が温まりきっていないサインと考えられます。
⑦〜⑧が多い方:リズムの乱れタイプ
自律神経は、昼は活動、夜は休息という一日のリズムで動いています。寝る前の強い光や不規則な時間は、このリズムを崩しやすいとされています。夜になっても体が休むモードに入りきれず、足先が温まりにくくなることがあります。
タイプ別、今日からできる整え方
力みタイプには「吐く」時間を
いすに座って肩をストンと落とし、鼻から吸って、口から細く長く吐きます。吐く時間を吸う時間の2倍くらいにするのが目安です。1日に数回、3呼吸ずつで十分です。
めぐり不足タイプには「かかと」と「お腹」
1時間に一度は立ち上がり、かかとの上げ下げを10回。座ったままなら、つま先を上げ下げするだけでもかまいません。お腹は腹巻きや服の重ね着で、まずは冷やさないことから始めましょう。
リズムの乱れタイプには「朝の光」
起きたらカーテンを開けて、朝の光を浴びましょう。寝る1時間前にはスマホを手放し、部屋の明かりも少し落とします。足先がつらい夜は、足湯とくつ下で眠りを整える方法もあわせてお試しください。
ツボネットに掲載されている症例から
整動鍼®の症例を集めたサイト「ツボネット」には、他院の症例として、自律神経の不調のあと、暑い部屋でも足先だけが温まらない状態が続いた30代男性の例が掲載されています。足先そのものだけでなく、すねやふくらはぎの深いところのこわばりにも目を向けて施術が行われたそうです(ツボネット掲載の症例)。冷えている場所と、整えるべき場所が同じとは限らない。そんな見方の参考になる症例です。経過には個人差があります。
当院の考え方
当院では、お腹に手を当てる腹診で、お腹の温度やこわばりを確かめます。手足の冷えを訴える方でも、お腹や背中の緊張が強いことは少なくありません。そのうえで整動鍼®で体の動きのつながりを整え、体がほっとゆるみやすい状態づくりをお手伝いしています。冷えとあわせてふわふわしためまいがある方は、ふわふわめまいと自律神経の関係の記事も参考になるかもしれません。施術の全体像は胃腸・自律神経の鍼灸のページでご紹介しています。
まとめ
手足の冷えは、体が中心を守ろうとがんばっている証拠でもあります。責めるより、ゆるめる。チェックで多かったタイプの整え方を、まずは一つだけ選んで、寒くなる前のこの時期から続けてみてください。
参考資料
- 難病情報センター「全身性強皮症(指定難病51)」(レイノー症状について)
https://www.nanbyou.or.jp/entry/4027
※本記事は健康情報の提供を目的としたものであり、診断や治療に代わるものではありません。症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
同じお悩みでお困りの方へ
出雲市の山岡鍼灸院では、胃腸・自律神経の不調に特化した整動鍼®施術を行っています。
