10月も下旬になり、朝6時はまだ外がうす暗い日が増えてきました。出雲市の鍼灸院・山岡鍼灸院、院長の古瀬です。
この時期になると「目覚ましが鳴っても体が起きない」「午前中はずっと頭がぼんやりして、お昼すぎにやっと動ける」というお話をよく耳にします。夏はわりと起きられていたのに、秋になって急に朝が重くなった、という方も少なくありません。
今回は、秋に朝がつらくなりやすい背景と、体を「朝モード」に切りかえる手助けになる朝の習慣をまとめました。
先に確認したいこと:病院への相談が先になるサイン
朝起きられない状態の中には、医療機関での確認が必要なものもあります。次のような様子があるときは、セルフケアより先に、かかりつけ医などにご相談ください。
- 気分の落ちこみや、何をしても楽しめない状態が2週間以上つづいている
- 大きないびきや、寝ている間に息が止まっていると家族に言われた
- むくみ・ひどい寒がり・体重の増加などが一緒に出てきた
- 立ち上がるとクラッとする、目の前が暗くなることが多い(学生さんは特に)
これらに当てはまらず、「季節の変わり目から朝がしんどい」という方は、このあとの内容が参考になるかもしれません。
秋に朝が重くなる4つの背景
1. 朝の光が少なくなる
私たちの体には「体内時計」があり、朝の光を浴びることで「1日が始まった」と時計が合わせられると言われています。秋は日の出がどんどん遅くなり、夏至のころと比べると1時間以上遅くなります。起きる時間はいつも通りでも、体にとっては「まだ夜」のまま、ということが起こりやすいのです。
2. 朝の冷えで体が縮こまる
朝晩の気温がぐっと下がると、寝ている間に体が冷え、肩や背中に力が入りやすくなります。体を休ませる働きから活動する働きへの切りかえ(自律神経のバトンタッチ)が、冷えでもたつくことがあると考えられています。
3. 夜が長くなり、寝る時間が後ろにずれる
日が短くなると、夕方から夜にかけての時間が長く感じられます。スマホや動画をつい見つづけて、寝る時間が少しずつ遅くなっていないでしょうか。寝る時間がずれると、朝の目覚めもいっしょに後ろへずれていきます。
4. 夏の疲れが残っている
暑さや冷房、冷たい飲み物などで夏に受けた負担が、秋になってから「だるさ」として出てくることがあります。東洋医学でも、季節の変わり目は体のバランスがゆらぎやすい時期と考えられてきました。
体を「朝モード」に切りかえる5つの朝習慣
どれも、全部をがんばる必要はありません。できそうなものを1つ選んで、まずは1週間つづけてみてください。
習慣1:起きたらまずカーテンを開ける
布団から出る前でもかまいません。カーテンを開けて、外の明るさを目に入れましょう。くもりの日でも、室内の明かりよりずっと明るいと言われています。光と体内時計の関係は、朝の光で体内時計をリセットする方法の記事でくわしく紹介しています。
習慣2:布団の中で手足をゆっくり動かす
いきなり起き上がらず、布団の中で手をグーパー、足首をぐるぐる回してみましょう。手足の先から血のめぐりがよくなり、体が少しずつ目を覚ましていきます。
習慣3:白湯や温かい飲み物を一杯
冷えた体には、温かい飲み物がおすすめです。お腹の中から温まると、胃腸も動きはじめ、朝ごはんが入りやすくなる方もいます。
習慣4:首のうしろと背中をのばす
朝が重い方の体をさわると、首のうしろや背中がかたくこわばっていることがよくあります。両手を組んで前にぐーっとのばし、背中を丸めるように3回ほど深呼吸してみてください。
習慣5:朝ごはんは少しでも口にする
食べることも、体内時計を合わせる合図のひとつと言われています。食欲がない日は、バナナ半分やみそ汁だけでも十分です。
夜の過ごし方も、朝につながっています
朝のつらさは、前の夜の過ごし方とつながっています。寝る直前までスマホを見る、寝る前にお酒を飲む、といった習慣が眠りの質に関わっていることもあります。お酒と眠りの関係は、寝酒で眠れた気がするのに朝スッキリしない理由で解説しています。
また、だるさと眠りの悩みが一緒につづく方は、身体のだるさと不眠が一緒に続くときもあわせて読んでみてください。
鍼灸ではどう考えるか
当院では、朝の重さを「気合いが足りない」とは考えません。首や背中、お腹まわりのこわばりが、体のスイッチの切りかえをじゃましていることがあると考えています。
施術では、腹診でお腹の張りやかたさを確かめ、整動鍼®で体の動きを見ながら、少ない鍼でこわばりのもとにアプローチします。施術後に「呼吸が深くなった」と感じる方もいますが、感じ方には個人差があります。セルフケアと組み合わせながら、ご自身のペースで整えていくことを大切にしています。
まとめ
秋に朝起きられないのは、光・冷え・夜のすごし方・夏の疲れなど、いくつもの理由が重なって起こりやすいものです。自分を責めずに、まずはカーテンを開けることから始めてみてください。小さな習慣の積み重ねが、朝のラクさにつながっていくことが期待されます。
参考資料
※本記事は健康情報の提供を目的としたものであり、診断や治療に代わるものではありません。症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
同じお悩みでお困りの方へ
出雲市の山岡鍼灸院では、胃腸・自律神経の不調に特化した整動鍼®施術を行っています。

