出雲市の山岡鍼灸院院長・古瀬が解説します。「はっきりした理由はないのに、なんとなく不安で落ち着かない」「いつも胸の奥がざわざわしている」。当院には、こうしたお悩みを打ち明けてくださる方が少なくありません。今回は、不安感と体の状態のつながりについて、鍼灸の立場からお話しします。
不安感は「気持ちだけの問題」とは限りません
不安というと、性格や考え方の問題だと受け止められがちです。けれども実際には、体のコンディションが心の状態に影響していることも多いといわれています。「気の持ちよう」と自分を責める前に、体の側にも目を向けてみることには意味があります。
体のどんな乱れが不安につながるのか
たとえば、次のような状態が続くと、脳には「緊張しなさい」「警戒しなさい」という合図が届きやすくなると考えられています。
- 自律神経のバランスの乱れ(緊張モードが切り替わらない)
- 眠りが浅い・途中で目が覚めるなど、睡眠の質の低下
- 慢性的な疲れや、食事の乱れによる血糖値の上下
近年の研究でも、脳内の神経伝達物質やホルモン、体の生理的な反応と不安感との関係が少しずつ明らかになってきています。自律神経の乱れについては自律神経の不調のページでも詳しくまとめています。
お腹と心は思っている以上に近い
緊張するとお腹が痛くなる、胃が重くなる。そんな経験はありませんか。お腹と脳は神経を通じて互いに情報をやりとりしており、胃腸の不調と気分の落ち込みや不安が重なって現れる方も珍しくありません。胃の重さやもたれが続く方は機能性ディスペプシアのページも参考にしてみてください。
鍼灸で大切にしていること
山岡鍼灸院では、不安感を「心の問題」として片づけず、体から届いているサインとして丁寧に受けとめることを大切にしています。施術では整動鍼®を用い、少ない鍼で体の緊張に働きかけます。
施術で目指すこと
- 首・背中・お腹のこわばりをゆるめ、呼吸が深く入りやすい状態へ
- 緊張に傾いた自律神経のバランスを整え、リラックスしやすい体へ
- 「ふっと力が抜ける」感覚を体で思い出していただくこと
無理に前向きになろうとしなくて大丈夫です。「体が落ち着いてきたら、気持ちも少し軽くなってきた」。そんな変化を、焦らず一緒に目指していきます。感じ方や変化には個人差がありますので、ご自身のペースを大切にしてください。
「異常なし」と言われてもつらい方へ
「病院で検査をしても異常はないと言われた。でも、つらさは続いている」「誰に相談したらいいのか分からない」。そうした声をよくお聞きします。体の側から整えていくことで、不安がゆるむきっかけになる場合もある。そのことを、もっと多くの方に知っていただけたらと思っています。
動悸や息苦しさを伴う強い不安発作がある方は、パニック障害・不安発作のページもあわせてご覧ください。なお、不安が強く日常生活に支障が出ている場合や、気分の落ち込みが長く続く場合は、まず心療内科や精神科など医療機関へのご相談をおすすめします。鍼灸は、医療機関での治療と並行してご利用いただくこともできます。
まとめ
不安感は心だけでなく、自律神経・睡眠・疲れ・お腹の状態など、体のコンディションとも深く関わっていると考えられています。「なんとなく落ち着かない」状態が続くときは、体からのサインに耳を傾けてみてください。いつか誰かに相談したくなったとき、この記事のことを思い出していただけたら嬉しいです。
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、効果には個人差があります。気になる症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
元記事:noteで読む
同じお悩みでお困りの方へ
出雲市の山岡鍼灸院では、胃腸・自律神経の不調に特化した整動鍼®施術を行っています。

