はじめて鍼灸を受けられる方から、ご予約のお電話やLINEでときどきいただくご質問があります。「施術中って、静かにしていないといけないんでしょうか?」というものです。
マッサージや整体と違って、鍼灸は「静かに受けるもの」というイメージをお持ちの方が多いようです。今回は出雲市の山岡鍼灸院院長・古瀬が、施術中の過ごし方についてお話しします。
結論から申し上げると、話しかけていただいて大丈夫です
当院では、施術中にお話しいただいてまったく問題ありません。「ちょっと緊張していて」「今の刺激はどういう意味があるんですか?」といったことを、そのときどきでお声かけくださる方もいらっしゃいます。
一方で、ベッドに横になったらそのまま静かに過ごしたい、という方も同じくらいいらっしゃいます。どちらが正しいということはなく、その日のお気持ちと体の状態に合わせて選んでいただければと思っています。
「話す」も「休む」も、どちらも施術の助けになります
お話しいただけると、体の情報が増えます
「今、そこが少し響きました」「さっきより呼吸が楽です」といった何気ないひと言は、施術者にとって大切な手がかりです。臨床歴7年・延べ10,000件超の施術のなかで、こうしたその場の一言から方針を調整する場面は数えきれないほどありました。
とくに胃腸や自律神経のお悩みは、ご本人にしかわからない感覚が判断材料になります。遠慮なくお聞かせいただけると助かります。
静かに過ごしたい日は、そのままで
反対に、疲れがたまっているときは、無理にお話しいただく必要はまったくありません。うとうとされる方も多く、それも体がゆるんできたサインのひとつと考えています。途中で眠ってしまっても気にされなくて大丈夫です。
「気を張らないこと」自体が、体にとって大切です
腹診(お腹の状態を確かめる伝統の診かた)でお腹にふれると、緊張が強い方はお腹もかたくなっていることがよくあります。「失礼のないようにしなければ」と気を張っていると、体もそれに合わせてこわばりやすいのです。
ですので、話す・話さないを気にしていただくよりも、「今日はこう過ごしたい」と思えるほうを選んでいただくことが、結果として体がゆるむ助けになると考えています。
ご相談の多い過敏性腸症候群(IBS)や機能性ディスペプシア(FD)、自律神経の乱れによるお悩みは、緊張の強さが体調の波と結びついていることも少なくありません。
あわせてよくいただく、施術中の気がかり
「話しかけていいか」と同じくらい多いのが、次のようなご質問です。いずれも気にされなくて大丈夫なものばかりです。
途中で体勢を変えたくなったら? 遠慮なくお伝えください。無理な姿勢のまま我慢されるほうが、体には負担になります。詳しくは「施術中に体が動いてしまったら危ないですか?」の記事でご説明しています。
お手洗いに行きたくなったら? いつでもお声かけください。胃腸のお悩みでお越しの方はとくに、我慢せずにおっしゃっていただくほうが安心して受けていただけます。
お腹が鳴ってしまったら? むしろ良い変化のあらわれとみています。施術中にお腹の音が出てくる方は珍しくありませんので、恥ずかしがらずにいてくださいね。
どうぞ、あなたらしく過ごしてください
鍼灸院は、じっと我慢する場所ではありません。話したい日は話していただき、休みたい日は休んでいただく。その自由さも含めて、安心して過ごせる時間にしていただけたらと思っています。
当日の流れは「はじめての鍼灸、当日はどんな流れですか?」の記事に、そのほかの疑問はよくある質問にまとめています。気になることは、どうぞ気軽にお聞かせください。
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、効果には個人差があります。気になる症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
元記事:noteで読む
同じお悩みでお困りの方へ
出雲市の山岡鍼灸院では、胃腸・自律神経の不調に特化した整動鍼®施術を行っています。
