「鍼って、神経に当たったらどうなるんですか?」——出雲市の山岡鍼灸院院長・古瀬が解説します。はじめて鍼灸を受ける方から、施術前にそっと打ち明けられることの多いご質問です。聞きそびれたまま来院され、ベッドに横になってから思い出す、という方も少なくありません。今回は、この不安に正面からお答えします。
鍼は「神経の位置を踏まえたうえで」刺しています
鍼灸師は、専門の養成校で解剖学・生理学を三年以上かけて学び、国家試験を経て資格を得ています。そこで身につけるのは、ツボの名前だけではありません。どの深さにどの筋肉があり、その下をどんな神経や血管が走っているか——体の中の”地図”を頭に入れたうえで手を動かしています。
ですから施術では、部位ごとに刺してよい深さと角度がおのずと決まってきます。背中とふくらはぎでは、同じ「深さ1センチ」でも意味がまったく違います。神経に狙って当てにいくようなことはありませんし、まっすぐグサリと突き当たるような事態も、通常の施術では起こりません。
鍼の細さも安全性を支えています
施術で使う鍼は、髪の毛ほどの細さのものが中心です。先端も、皮膚を切り裂くのではなく、組織のすき間を分け入るような形状になっています。この細さと形状のおかげで、周囲の組織を押しのけながら進むため、神経や血管をよけやすいという性質があります。注射針とは、太さも目的もまったく別のものだとお考えください。
「ピリッ」としたときは、何が起きているのか
とはいえ、施術中に「チクッとした」「ピリッと響いた」と感じることはまれにあります。これは神経が傷ついたということではなく、近くに刺激が伝わったサインであることがほとんどです。ズーンと重く広がる感覚(響き)とは別物で、多くは鍼を少し調整すればすぐにおさまります。
大切なのは、そのときに我慢しないことです。「これくらいで言ってはいけないかな」と黙ってしまう方がいらっしゃいますが、遠慮していただく必要はまったくありません。お声がけいただければ、その場で鍼の位置や深さ、本数を調整します。むしろ、感じたことをそのまま教えていただけるほうが、その方に合った刺激量を見つけやすくなります。
刺激に敏感な方こそ、少ない鍼で
「痛いのが苦手」「刺激に敏感で不安」という声は、臨床歴7年・延べ10,000件超のなかで数えきれないほどうかがってきました。当院では整動鍼®で少ない鍼で対応し、体の反応を確かめながら一つひとつ進めます。たくさん刺せばよいというものではなく、必要な場所に必要なだけ、が基本の考え方です。
不安を抱えたまま受けなくて大丈夫です
体をこわばらせたまま施術を受けると、緊張がそのまま筋肉に残り、体も休まりにくくなります。これは自律神経の働きから見ても自然なことです。だからこそ、疑問はすべて先に出しておいていただくほうが、結果的に体がゆるみやすくなると考えています。
「大げさかな」と思うような小さな引っかかりでも構いません。その一言が、安心して一歩を踏み出すきっかけになることを、これまで何度も見てきました。
なお、体の不調そのものについて詳しく知りたい方は、過敏性腸症候群(IBS)、自律神経の乱れ、パニック症状のページもあわせてご覧ください。緊張しやすい体質と胃腸の不調は、重なって現れることがよくあります。
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、効果には個人差があります。気になる症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
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同じお悩みでお困りの方へ
出雲市の山岡鍼灸院では、胃腸・自律神経の不調に特化した整動鍼®施術を行っています。
