出雲市の山岡鍼灸院院長・古瀬が解説します。はじめてお越しになる方からよくいただくご質問を、順番に取り上げています。前回は「鍼灸師はお医者さんなの?」という国家資格のお話でした。今回は、施術の予約を迷っている方がいちばん気にされる、こんなご質問です。
「鍼って、刺すときに痛くないんですか?」「チクッとするとは聞いたけれど、実際どのくらいなんでしょう?」。予約の電話口でも、待合室でも、本当によく聞かれます。今回はその“刺す瞬間”の感覚について、できるだけ具体的にお話しします。
鍼の太さは、髪の毛ほどしかありません
まず知っていただきたいのが、鍼の細さです。鍼灸で使う鍼は、髪の毛ほどの太さしかありません。採血や注射で使う針とは、まったく別物とお考えください。
注射針と何が違うのか
- 注射針は中が空洞で、薬液を通すためにある程度の太さが必要です
- 鍼灸の鍼は中が詰まった細い金属で、しなやかにたわみます
- 先端の形状も、組織をかき分けて入るようにつくられています
この違いがあるため、刺すときの刺激はごく軽いものになります。「あれ、もう入っているんですか?」と驚かれる方も少なくありません。もちろん部位によっては「チクッ」と感じることもありますが、多くの場合、蚊に刺された程度の感覚におさまります。
刺したあとの「響き」という感覚
鍼が入ったあと、場所によっては独特の感覚が広がることがあります。当院ではこれを「響き」と呼んでいます。
- ズーンと重だるい感じ
- ジワ〜っと広がっていくような感じ
これは体が鍼に反応しているサインで、ツボや筋肉の深い部分にきちんと刺激が届いたことを示していると考えられています。とはいえ感じ方には大きな個人差があり、心地よいと感じる方もいれば、少し苦手だと感じる方もいらっしゃいます。
「今のは強いな」「ちょっと苦手かもしれない」と思われたら、その場でおっしゃってください。すぐに刺激量を調整します。我慢して受けていただく必要は、まったくありません。
お声がけしながら進めています
当院では整動鍼®という方法で、少ない鍼で体の動きを確かめながら施術を進めます。はじめての方には、鍼を刺す前に必ずお声がけしています。
「これから刺しますね」「今のはどうでしたか?」と、ひとつずつ確認しながら進めるのは、痛みへの不安がいちばん大きいのが最初の数本だからです。臨床歴7年・延べ10,000件を超える施術のなかで、そこさえ越えれば多くの方が力を抜いて受けられるようになる、という実感があります。
当日の流れをあらかじめ知っておきたい方は、施術の流れのページもご覧ください。
一歩を踏み出すかどうか迷っている方へ
「刺す瞬間が怖い」と思っていた方ほど、受けたあとに「思っていたよりずっと平気でした」とおっしゃることが多い、というのが正直なところです。想像しているときがいちばん怖い、というのは鍼にかぎった話ではないのかもしれません。
お腹の調子が長く続いている方は過敏性腸症候群(IBS)や機能性ディスペプシア、気分や眠りの波が気になる方は自律神経の不調のページに、当院の考え方をまとめています。今日すぐでなくてかまいませんので、気になったときに思い出していただければと思います。
聞きそびれたまま施術台に上がるより、その場で聞いていただくほうがずっと楽に受けられます。小さな疑問こそ、無理のない範囲でお声がけください。
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、感じ方や変化には個人差があります。気になる症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
同じお悩みでお困りの方へ
出雲市の山岡鍼灸院では、胃腸・自律神経の不調に特化した整動鍼®施術を行っています。
