「横になっていたら、いつの間にかうとうとしていて……。寝てしまって失礼じゃなかったですか?」施術のあとで、少し恥ずかしそうにこうおっしゃる方がいらっしゃいます。はじめて鍼灸を受けられる方ほど、気になさることが多いようです。
今回は患者さんからいただくご質問のなかから、「施術中に眠ってしまってもいいの?」というテーマについて、出雲市の山岡鍼灸院院長・古瀬が解説します。
結論:施術中に眠ってしまっても、まったく問題ありません
当院では、施術の途中で眠ってしまわれても大丈夫です。起きていなければ、と無理にがんばる必要はありません。ベッドに横になったら、そのまま気持ちよく休んでいただければと思っています。
施術者の立場からすると、眠ってしまうほど力を抜いていただけるのは、むしろありがたいことです。「失礼では」と気にされる方がいらっしゃいますが、どうぞ遠慮なさらないでください。
なぜ施術中に眠くなることがあるのか
体が「休むモード」に切り替わりやすいといわれています
私たちの体は、緊張して動くときに働く交感神経と、ゆるんで休むときに働く副交感神経のバランスで調子を保っています。鍼やお灸のおだやかな刺激を受けていると、休むほうの働きが高まりやすいといわれており、その流れで自然と眠気が訪れる方がいらっしゃいます。
施術中に「お腹がゴロゴロ鳴ってきた」「呼吸がゆっくり深くなった」と感じる方がいらっしゃるのも、同じように体がゆるみはじめたときに見られやすい変化のひとつです。眠気もそうした変化と並んで起こることがあり、特別なことではありません。
ふだんの疲れや緊張が表に出てくることも
日ごろ気を張って過ごしている方ほど、静かな空間で横になった途端に眠くなる、ということも珍しくありません。体がもともと休息を求めていたのかもしれませんね。
臨床歴7年・延べ10,000件超の施術のなかでも、胃腸や自律神経のお悩みでお越しの方が、施術の途中ですっと寝息を立てはじめる場面には何度も立ち会ってきました。感じ方には個人差がありますので、眠くならなかったからといって心配される必要もありません。
眠っているあいだ、施術はどうなるの?
眠ってしまわれても、施術はそのまま進めていきます。途中で体の向きを変えていただく必要があるときや、お声がけが必要なときは、こちらからそっとお知らせしますのでご安心ください。
もちろん、「今日はお話ししながら受けたい」という日があっても構いません。施術中の過ごし方については「施術中に話しかけても大丈夫ですか?」の記事でもお話ししています。
眠りにまつわるお悩みがある方へ
「夜はなかなか寝つけないのに、施術中は眠れた」とおっしゃる方もいらっしゃいます。眠りの質は、自律神経の乱れや、過敏性腸症候群(IBS)・機能性ディスペプシア(FD)といったお腹の不調と結びついていることも少なくありません。
当院では整動鍼®で少ない鍼を使い、腹診(お腹の状態を確かめる伝統の診かた)を手がかりに、お腹と心の両面から体の状態を確かめていきます。眠りのことも含めて、気になることはどうぞ気軽にお聞かせください。
どうぞ、力を抜いてお過ごしください
鍼灸院は、緊張しながら我慢して受ける場所ではありません。眠くなったら眠っていただき、話したくなったら話していただく。そんな自由な過ごし方も含めて、安心できる時間にしていただけたらうれしいです。
はじめての方の当日の流れは「はじめての鍼灸、当日はどんな流れですか?」に、そのほかの疑問はよくある質問にまとめています。無理のない範囲で、参考にしていただければと思います。
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、効果には個人差があります。気になる症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
元記事:noteで読む
同じお悩みでお困りの方へ
出雲市の山岡鍼灸院では、胃腸・自律神経の不調に特化した整動鍼®施術を行っています。
