「鍼を刺すということは、内出血することもあるんですか?」——施術の前に、こう尋ねてくださる方がいらっしゃいます。出雲市の山岡鍼灸院院長・古瀬が解説します。特に、翌日に人と会う予定がある方、写真を撮る機会が控えている方にとっては、気になって当然のことだと思います。今回は、鍼と内出血の関係について、包み隠さずお伝えします。
まれに起こることがあります、と正直にお伝えしています
結論からお伝えすると、内出血が起こることはまれにあります。「絶対に起こりません」とは申し上げられません。
鍼灸で使う鍼は、髪の毛ほどの細さです。注射針とは比べものにならないほど細く、体への負担が小さいため、内出血が起こる頻度そのものは高くありません。ただ、皮膚のすぐ下には毛細血管が網の目のように走っていて、その一本にわずかに触れてしまうと、小さな青あざのような跡が残ることがあります。
臨床歴7年・延べ10,000件超のなかで感じているのは、こうしたリスクをあらかじめ知っていただいたほうが、患者さんは安心して施術を受けられるということです。「聞いていなかった」という状態で跡を見つけるほうが、ずっと不安が大きくなってしまいます。
痛みはほとんどなく、時間とともに薄れていきます
万が一内出血ができた場合でも、ズキズキとした強い痛みをともなうことはほとんどありません。色がついたとしても、体が自然に吸収していくため、数日から一週間ほどで少しずつ薄れていくのが一般的です。
青からうっすら黄色へと色が移り変わっていくため、途中で驚かれる方もいらっしゃいます。ですが、これは体が跡を片づけていく過程で見られる変化といわれています。もし色や範囲が気になる場合は、遠慮なくお声かけください。
「跡が出たときはどうしたらいいですか」と聞かれることもありますが、特別な手当てが必要になることはまずありません。強く揉んだりこすったりせず、いつもどおりに過ごしていただくのが無難です。お風呂や仕事を控える必要もありません。もし痛みが強くなる、範囲が広がっていくといった普段と違う様子があれば、そのときは自己判断せず医療機関にご相談ください。
「ここは避けてほしい」も、遠慮なくお伝えください
顔まわりや腕など、服から出て目立ちやすい場所。あるいは、結婚式・記念写真・大切な商談といった予定が控えているとき。そうした事情がある方は、施術前にひとこと教えていただければ、その部位を避けたり、より慎重に進めたりといった調整をいたします。
当院では整動鍼®で少ない鍼で対応しており、必要な場所を見極めてから鍼を置いていきます。そのため、避けたい部位があっても、別のアプローチに切り替えられる場合がほとんどです。「わがままかな」と思われる必要はまったくありません。むしろ、そうした情報こそ施術の精度を上げてくれます。
気になることは、小さなことほど聞いてください
「こんなこと聞いてもいいのかな」と黙っていた不安が、施術中ずっと体の力みとして残ってしまうことがあります。緊張したまま受ける施術と、納得して受ける施術とでは、体のゆるみ方が変わってきます。
不安の中身は人それぞれです。鍼そのものへの不安もあれば、自律神経の乱れによる体調の波が気がかりという方もいらっしゃいます。過敏性腸症候群(IBS)や機能性ディスペプシアのように、周囲に話しづらいお悩みを抱えて来られる方も少なくありません。どんな内容でも、まずは口に出していただければと思います。
体の状態だけでなく、その方の暮らしの予定にも寄り添える鍼灸でありたい——そう考えながら、日々施術にあたっています。気になることがあれば、無理のない範囲でご相談いただければ十分です。
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、効果には個人差があります。気になる症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
元記事:noteで読む
同じお悩みでお困りの方へ
出雲市の山岡鍼灸院では、胃腸・自律神経の不調に特化した整動鍼®施術を行っています。
