出雲市の山岡鍼灸院院長・古瀬凌が解説します。「最近、胃もたれが続いている」「食後にお腹が張る」「なんとなく消化が悪い」——そんな不調を抱えながら、心当たりがないと感じている方は少なくありません。実は、日常のある習慣がひそかに胃腸にダメージを与えているかもしれません。その正体は「座りすぎ」です。
「久座(きゅうざ)」とは?中医学が2000年以上前から知っていたこと
中医学には「久座傷肉(きゅうざしょうにく)」という古い言葉があります。これは「長く座り続けることは、肉(筋肉・消化器)を傷つける」という意味です。現代医学では「座りすぎは代謝を下げる」と言われますが、東洋医学はずっと以前からその害を認識していました。
中医学における「脾胃(ひい)」——脾と胃のはたらき——は、食べ物を消化・吸収して気血(エネルギーと栄養)を全身に届ける重要な臓器です。この脾胃は「動き」を好み、「停滞」を嫌います。長時間座ったままでいると、体内の気(き)の流れが滞り、脾胃のはたらきが鈍くなるのです。
座りすぎが胃腸に与える3つの悪影響
1. 血流が滞り、消化器への栄養供給が低下する
長時間同じ姿勢で座り続けると、下半身の血流が悪くなります。胃や腸は血流が豊富でないと正常に機能できません。血流が滞ると消化液の分泌も低下し、食べ物をうまく分解できなくなります。これが胃もたれや消化不良の一因です。
2. 腸の蠕動(ぜんどう)運動が弱まる
腸が食べ物を先へ送り出す「蠕動運動」は、体を動かすことで促進されます。座りっぱなしの状態では腸の動きが鈍くなり、ガスが溜まりやすく、お腹が張る感覚が生まれます。慢性的に続くと、過敏性腸症候群(IBS)や便秘・下痢の繰り返しにもつながります。
3. 自律神経のバランスが乱れ、消化機能がさらに低下する
座りすぎはストレスや運動不足と重なりやすく、自律神経の交感神経優位な状態が続く原因にもなります。消化は副交感神経が優位なときに活発になるため、交感神経が張り詰めたままでは胃腸は本来の力を発揮できません。これが「食欲がわかない」「食後に眠くなる」「胃が重い」といった症状を生み出します。
今日からできる「座りすぎ」対策
対策はシンプルです。「座り続ける時間を分断する」ことが基本です。
- 60〜90分に1回、5分間立ち上がる:軽いストレッチや室内を歩くだけでOKです
- 食後は10分程度ゆっくり歩く:食後すぐ座ると胃の動きが鈍くなります。軽く歩くことで蠕動運動が促されます
- お腹を温める:カイロや腹巻きで胃腸周辺を温めると、血流が回復しやすくなります
- 腹式呼吸を意識する:深いお腹の呼吸は横隔膜を動かし、内臓のマッサージ効果があります
鍼灸で「久座による胃腸の不調」を根本から整える
セルフケアだけでは改善しにくい場合、鍼灸が有効な選択肢のひとつです。山岡鍼灸院では、整動鍼®という手法を用いて、機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群など、胃腸の慢性的な不調にアプローチしています。経穴(ツボ)への刺激によって、滞った気血の流れを回復させ、脾胃のはたらきを本来の状態に戻すことを目指します。
「病院の検査では異常なし、でも胃腸の不調が続いている」という方こそ、東洋医学的なアプローチが合っている可能性があります。島根県出雲市にある山岡鍼灸院では、初回相談から丁寧にお話を伺い、お一人おひとりの状態に合わせた施術をご提案しています。
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